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お腹パーマと水玉子。そして悲盡悲來

Sep.26.2014

弊社イ・インチョル監督と話していると「言葉」というものに対する才能は、母語かどうかは関係ないものだと思い知らされます。

監督は日本に住んで約6年。たった6年。

来日当時日本語はまったく話せなかったそうですが、現在はよく聞かないとネイティブと差がわからないレベルにまでなっています。

しかし私が本当に感銘したのは外国語習得のスピードではなく、言葉の才能は言語を超えるということです。

言語を超えた言葉の才能を感じるインチョル語録をいくつかご紹介しましょう。

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「お腹パーマ」
癖っ毛の意味。お母さんのお腹でパーマがかかるから。

「水玉子」
しゃぼん玉をいう日本語の代わりに出てきた水玉子。たしかに水のタマゴだわ。そしてなんか綺麗。

「眠りに酔う」
インチョルは酒に酔わずに眠りに酔います

「作品の自殺」
アーティストが引退する最後の作品という意味

「アイスクリームはお腹の中にいれて持って帰る」
コンビニで立ち食いしてくるという意味

「麺をワクワク食べればストレスを解決してくれる」
ストレス発散のためにラーメンが食べたいつぶやき

「冷静は今夜捨てて、明日の朝拾えばいい」
ドラマチックな場面の決めゼリフ的な

こんな感じで、同じ日本語でもそういう表現があるんだなあと日々面白く聞いています。

「言葉」というものは「思考」から出るものだから、彼の思考はやはり表現者、アーティストなのでしょう。

彼の母語、韓国語でどんな表現をするのか私も理解してみたいものです…(未だにアニョハセヨレベル)

さてそんなインチョル監督は、ただいまシナリオ執筆の大詰めに入っています。

そのタイトルは「悲盡悲來」

中国に「興盡悲來」ということわざがあり「楽しいことの後には悲しいことがやってくる」という意味だそうです。

それをもじった「悲盡悲來」は悲しいことの後には悲しいことがやってくるというもの。

どこかしら因果応報というニュアンスも感じ取れるような言葉ですね。

そしてなんと「悲盡悲來」はシナリオを無料公開する予定です!

私もじらされながら毎日少しずつ話しの続きを読ませてもらえる日々。

連載小説の原稿を待つ編集者はこんな気分なのかな。

早くエンディングが知りたくてウズウズ。

近日中にブログでお披露目できる予定なので、お楽しみに!

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Wカンヌ

Jun.19.2014

5/14〜25まで開催されていた第67回カンヌ映画祭に、自主制作の短編映画「合コン屋」で参加してきました。

作品の詳細やカンヌ映画祭については、また別途ブログでご紹介したいと思いますが、ちょうど一年前の今頃に映画を作ろうと決めて動き出し、2月の末に完パケし、ギリギリでカンヌ映画祭に応募し、ひとまず自分的なミッションクリア〜と思ってフィリピンに社員研修に旅だった直後、思わぬ展開でカンヌに行けることになり、トレイラーも作品紹介HPもなかったので急遽なんとか間に合わせで作り、通訳さんを探し、1ヶ月ほどでフィリピンを切り上げ帰国し3日後にカンヌへ飛び立ちました。
 
そんなこんなでまだ関係各位にDVDも渡し終わっていない今現在ですが、カンヌではカンヌライオンズが開催されています。カンヌライオンズとは広告のパルムドール、いやアカデミーと言ってもいい世界最大級のクリエイティブフェスティバルです。そのカンヌライオンズに、昨年お仕事させていただいたプロジェクトが入賞したという連絡をいただきました。

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すごい!と思いつつ、実感がないので若干他人ごとのような気分でしたが、アワードページに名前まで載せていただいており恐縮です。

canneslions

昨年のフジロックに向けたプロモーションだったので現在体験することはできませんが、どんな風に楽しむものかは説明動画で見れますよ。




まあなんと今年はWカンヌ。このようなお仕事に関わることができて光栄です。映画も広告も素晴らしい関係者のみなさんの力によるもので、ありがたいかぎりです。

そういえば昔「いつかカンヌで賞を取るような仕事してみたいな〜」と、何のリアリティもなく言ってみたことがありますが、それを聞いていた知り合いに、絶対無理だと言われました。(笑)その時はわりと納得しちゃったのですが、こういうこともあるんですね。なので一応言っておきます。

「いつかInchu Lee監督作品でアカデミー賞取りたいな〜」

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【映像制作】東京LIFE w.p.c 大政絢

Jun.08.2014

ファッションブランド”w.p.c”と、女優”大政絢­”のコラボレーションによるプロジェクト『東京LIFE』。
自分らしく生きようとがんばっている人たちへ贈る、スペシャルショートムービー。
クリエイティブ・ディレクションを担当しました。

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