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【ドイツ便り】こんなに楽な借り方って今までなかった!アプリ一つで人も車も融通が利くカーシェアリング

Sep.08.2017

ベルリン、デュッセルドルフ、ミュンヘンなどを歩いていてこんな車を路上で見かけることが多々あります。

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何かの宣伝と勘違いされるかもしれないけれど、実はあるレンタカーサービスが提供している車なのです。それではなぜ路上駐車されているのか。通常レンタカーを借りたい場合は貸出も返却も営業所で行わないといけませんよね。そんな手間を省き、2011年にスタートしたのがDriveNowというカーシェアリング・システム!その後ろ盾をしているのは大手レンタカー会社SixtとDriveNowに車を提供しているBMW(Mini含む)です。

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DriveNowのシステムを簡単に紹介します。

1.Sixtの営業所で会員登録し、会員カードを取得。このカードはすべてのDriveNowカーを開くカードキーでもあります。

2.スマートフォンなどのデバイスにDriveNowアプリをインストールし、地図を開き自分の居場所の近くに駐車している空車を検索。借りたい車は予約することもできます。

3.地図を辿って車の元へ行き、カードキーで開きます。パスワード等を入れて、運転開始。初めに車の損傷や清潔度を確認する項目も画面に出ます。問題があった場合はサービスセンターに電話できるようになっています。

4.返却はアプリの地図でマークされている区域内ならどこでもできます。その際、公共の有料駐車場にも無料で止められます。

さて、借りる手順はいたって簡単ですが、果たして普通のレンタカーよりもお得なのでしょうか。答えは「数分・数時間の賃借」はイエス、「丸一日・数日間の賃借」はノーです。それはDriveNowは最初の会員登録(29ユーロ、約3800円)以外に保険料、燃料、駐車料などのコストがかからないのですが、運転一分で31セント(通常料金)換算されます。分刻みの計算はある程度運転時間を見図ることができる場合に便利です。

私もDrive Nowの会員で例えばミュンヘン郊外の家具屋に行く時に活用しています。その際は3時間(29ユーロ、約3800円)もしくは6時間(54ユーロ、約7000円)のパッケージ料金を選ぶようにしています。その方が焦らず買い物できますし、一分ごと払うより安上がりです。また、私の義弟は自宅から目的地に行くまで、地下鉄で遠回りになる場合、DriveNowを活用しています。「公共の交通手段では30分かかるところが、車では10分で着いてしまう」と時間短縮できる喜びを語っていました。

Drive Nowのサービスは現在、ドイツではベルリン、ハンブルグ、デュッセルドルフ、ケルンとミュンヘンの5都市で普及しています。近年は更に営業範囲を広げ、オーストリア、イギリス、デンマーク、スウェーデン、ベルギー、イタリア、フィンランド、ポルトガルの首都にも拡散されました。(国によって料金等の違いはありますので、事前にお調べ下さい。)

また、ドイツにはDrive Nowの他にCar2Goというカーシェアリング・サービスもあります。どちらにしても近くにある車にさっと乗って移動できる便利なサービスであり、都会に住んでいてたまに「ちょこっと」遠出したい時とかに役立つのは確かです。

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(Car2Goは都内の運転に便利なスマートを取り入れています。)

 

プロフィール
町田文
1986年生まれ、東京都出身。ドイツ・ミュンヘン在住。マーケティングの仕事をする傍ら、ドイツのライフスタイルや観光に関するライティング、翻訳を行っている。自身のウェブサイト「ドイツでハンドメイドライフ」ではドイツ語の口語表現や現地情報を発信。

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