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Lander in L.A.!! ロサンゼルス支社が始動します

Oct.03.2017

Lander_LA

2017年10月、ついにLanderのロサンゼルス支社のスタジオ兼ショールームがオープンしました!!

場所はAce Hotelのすぐそば、人や文化、ビジネルの流れが激しく変わりゆくダウンタウン。その一角に佇む美しいビルと運命的に出会い、ここからスタートすることを決意しました。2028年にはロサンゼルスオリンピックの開催が決まったばかり。これからの10年で新旧入り交じる街並みが、どのように変化を遂げていくのかも楽しみです。

▼LA支社の主な2つの活動

– ひとつ目
ハリウッドと言えば、の映画事業。上半期は初の映画配給宣伝を行い、国内の映画業界を上から下まで一通りみっちり経験しました。さっそく拠点をハリウッドへ移します。

– ふたつ目
「世界を日本へ」をコンセプトに、新しいサービスを展開します。

〜旅をしながら仕事を続けて来て、見えたもの〜
「世界を日本へ」がコンセプトの新事業は「働きながら日本を旅するための情報発信」から始めます。このサービスは私自身の経験から着想を得ました。職業柄、長期の休みが全く取れなかったため、仕事を持ったまま世界中を旅してきました。ここ数年は、年間100日程度は旅先が職場だったと思います。

代表がそんなに会社にいなくて大丈夫か?と自分でも思いました。

ところが、振り返ってみると4期連続で売上は平均170%増(驚)。特に意識したわけではないのに、気づけばスタッフは東京、パリ、タイ、マレーシア、ドイツ、ドバイと広がり、おかげで時差を利用して1人1人の作業負担を調整できるようになりました。

しかし何と言っても一番大きな効能は、旅が私を謙虚にさせてくれることです。知らない国では、資料を印刷できただけで充実感と感謝でその日が幸せに。不自由のない日本で、いつのまにか自分が傲慢になっていたことを気づかせてくれます。

仕事をしながら旅をするには、ある程度業種は限られてしまうかもしれません。
でも、その価値のある経験をシェアしていくことで、旅が企業研修に昇華されることもあるかもしれません!

事実、Landerでは、社員・業務委託など雇用形態を問わず、やる気のあるスタッフには「海外でしっかり観光して、かつ仕事を滞りなく遂行する」という研修を行っています。知らない国では脳内のサバイバルセンサーが起動しているので、予期せぬ問題が起こった時にフレキシブルに解決方法を探したり、とっさの判断力や行動力が身について行きます。積極性やコミュニケーション力は当然アップします。

こうした私の経験から、外国の方にも仕事をしながら日本を長く旅してもらい、価値のある体験をして欲しいという思いで、新事業を始めることにしました。まずは情報発信からスタートし、ショールームで様々なワークショップや、地域のPR、物産展なども開催して行く予定です。

毎日暗いニースが絶えませんが、テロが頻発するフランスのスタッフから聞く現地人の精神的な強さや、ドイツスタッフからレポートが届く難民問題の新しいソリューション、様々な点で問題を抱えるアメリカでもポジティブに生き抜いている移民たちを目にして、それでも希望はあるということに日々勇気づけられています。Landerは世界に点在する希望を繋いで、社会と誠実に関わって行けるようますます精進していきます。

サービス内容等ご興味ある方はぜひお気軽にお問い合わせください!

※LAの屋号はLander Worksです。

:: お知らせ ::
Mutsumiは11月2日〜1月下旬まで日本に帰国します。

【ドイツ便り】オーガニック食品に与えられる認証マークの意味とは?ドイツで広まるBIO愛好

Oct.06.2017

近年のドイツの流行語大賞になぜBIO(ビオ)が選ばれないのか疑問に思います。BIOとは元々ギリシャ語のBIOS(生命)から来ている言葉で、ドイツではオーガニック製品に対して使う言葉になっています。ドイツはまさにブームというのに!特に食品に関しては意識が高いと言えるでしょう。

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例えばこの山羊のクリームチーズ。大きな六角形のBIOマークが載っていますね。これは2001年にドイツが導入したドイツ特有のBIO認証の印です。現在、約6万4千品に使用されています。このマークは主に以下の点を指します。

・化学調味料、合成着色料や香料を使用していない

・材料の95%は有機農産物である

・動物の餌はオーガニック原材料に限り、抗生物質の投与は厳密に限られている

 

チーズの箱の右側には黄緑色の葉っぱのマークが見えます。こちらは2012年に発行されたEU(欧州連合)のビオマークです。ドイツのビオマークと内容は変わりませんが、このマークはEU内で流通するオーガニック食品に義務付けられており、葉っぱのマークの下には認証番号と生産国(このチーズの場合はオーストリア)が明記されていないといけません。陸続きのEU内では食料貿易は当たり前。イギリス、フランス、ドイツなどの大手スーパーマーケットは他国にも展開しているので、このようなマークが一国だけでなく、EU圏内で利用されることには大きな意味があります。

◆ビオ食品は珍しい?それとも一般的?

さて、消費者としてビオ製品にこだわりたい場合はどうすれば良いのでしょうか?幸い、買い先に困ることはまずありません。ドイツではビオスーパーがありますし、普通のお店にもビオコーナーが設置されていたり、他の食品と陳列されているからです。

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(ドラッグストアのビオ食品コーナー。)

ビオマークが付いている食品は多種あり、乳製品からジャム等の加工品、肉類、穀物類などたくさんあります。オーガニックにこだわりたいのであれば、すべての食品(ビールやワインなどのお酒までも!)をBIOで手に入れることができるのです。しかし、気になるのがお値段。ビオ食品はやはり少し高くなってしまいます。物によりますが、10-20%の上乗せは見込んだ方が良いですね。私自身、食料品の一部(乳製品や穀物類など)はビオのものを買っていますが、徹底してしまったらお財布が泣きます・・・周りの人達のこだわりは十人十色で熱心なビオ愛好家から無関心な人までいます。

◆全てのビオ食品がオーガニックで環境に優しいとは限らない?

ビオ食品を買うと健康や環境に良いことをしたと自意識を持つのが普通だと思います。しかしながら多少の落とし穴もあるのが事実。例えば、スペインのある有機栽培農場で生産されたトマトはビオ認証は受けましたが、なんと普通のトマトの栽培よりも多くの水を使用していたことが判明しました。また、ビオマーク付きのレモネードが実は一滴たりとも果実を含んでいないことが発覚。自然香料等でレモネードを真似た飲み物だったわけです。トマトもレモネードもビオ認定の評価はクリアしたけれど、実際は環境には優しくなかったり、実物の味でない場合があるのです。

別の問題になりますが、私の知り合いでデンマークに近い北ドイツに住んでいる人がいます。その人はこんな指摘をしていました。「近所のスーパーで南ドイツ産のビオ野菜を見ても買う気がしない。本当にビオなら、遠い所からのトラック運送に伴う大気汚染のことも考えて、地域の有機農家の野菜を仕入れるべきだ。」なるほど、と頷くしかない一言でした。

 

プロフィール
町田文
1986年生まれ、東京都出身。ドイツ・ミュンヘン在住。マーケティングの仕事をする傍ら、ドイツのライフスタイルや観光に関するライティング、翻訳を行っている。自身のウェブサイト「ドイツでハンドメイドライフ」ではドイツ語の口語表現や現地情報を発信。

【ドイツ便り】こんなに楽な借り方って今までなかった!アプリ一つで人も車も融通が利くカーシェアリング

Sep.08.2017

ベルリン、デュッセルドルフ、ミュンヘンなどを歩いていてこんな車を路上で見かけることが多々あります。

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何かの宣伝と勘違いされるかもしれないけれど、実はあるレンタカーサービスが提供している車なのです。それではなぜ路上駐車されているのか。通常レンタカーを借りたい場合は貸出も返却も営業所で行わないといけませんよね。そんな手間を省き、2011年にスタートしたのがDriveNowというカーシェアリング・システム!その後ろ盾をしているのは大手レンタカー会社SixtとDriveNowに車を提供しているBMW(Mini含む)です。

DriveNowのシステムを簡単に紹介します。

1.Sixtの営業所で会員登録し、会員カードを取得。このカードはすべてのDriveNowカーを開くカードキーでもあります。

2.スマートフォンなどのデバイスにDriveNowアプリをインストールし、地図を開き自分の居場所の近くに駐車している空車を検索。借りたい車は予約することもできます。

3.地図を辿って車の元へ行き、カードキーで開きます。パスワード等を入れて、運転開始。初めに車の損傷や清潔度を確認する項目も画面に出ます。問題があった場合はサービスセンターに電話できるようになっています。

4.返却はアプリの地図でマークされている区域内ならどこでもできます。その際、公共の有料駐車場にも無料で止められます。

さて、借りる手順はいたって簡単ですが、果たして普通のレンタカーよりもお得なのでしょうか。答えは「数分・数時間の賃借」はイエス、「丸一日・数日間の賃借」はノーです。それはDriveNowは最初の会員登録(29ユーロ、約3800円)以外に保険料、燃料、駐車料などのコストがかからないのですが、運転一分で31セント(通常料金)換算されます。分刻みの計算はある程度運転時間を見図ることができる場合に便利です。

私もDrive Nowの会員で例えばミュンヘン郊外の家具屋に行く時に活用しています。その際は3時間(29ユーロ、約3800円)もしくは6時間(54ユーロ、約7000円)のパッケージ料金を選ぶようにしています。その方が焦らず買い物できますし、一分ごと払うより安上がりです。また、私の義弟は自宅から目的地に行くまで、地下鉄で遠回りになる場合、DriveNowを活用しています。「公共の交通手段では30分かかるところが、車では10分で着いてしまう」と時間短縮できる喜びを語っていました。

Drive Nowのサービスは現在、ドイツではベルリン、ハンブルグ、デュッセルドルフ、ケルンとミュンヘンの5都市で普及しています。近年は更に営業範囲を広げ、オーストリア、イギリス、デンマーク、スウェーデン、ベルギー、イタリア、フィンランド、ポルトガルの首都にも拡散されました。(国によって料金等の違いはありますので、事前にお調べ下さい。)

また、ドイツにはDrive Nowの他にCar2Goというカーシェアリング・サービスもあります。どちらにしても近くにある車にさっと乗って移動できる便利なサービスであり、都会に住んでいてたまに「ちょこっと」遠出したい時とかに役立つのは確かです。

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(Car2Goは都内の運転に便利なスマートを取り入れています。)

 

プロフィール
町田文
1986年生まれ、東京都出身。ドイツ・ミュンヘン在住。マーケティングの仕事をする傍ら、ドイツのライフスタイルや観光に関するライティング、翻訳を行っている。自身のウェブサイト「ドイツでハンドメイドライフ」ではドイツ語の口語表現や現地情報を発信。

【パリ便り】シリアの豊かな食文化を新発見!意欲溢れる難民に与えられるチャンス

Aug.18.2017

ここ数年、フランスでは難民に関するニュースが絶えません。マクロン大統領が当選した今年の選挙戦でも大きな争点となっていました。相次ぐ無差別テロの影響で(過激派の一分子に過ぎませんが)、パリ市民のシリア難民やイスラム教徒に対する誤解や不信感を拡大させるのではないか、と誰でもなく難民たち自身が懸念しているはず。

しかし幸いなことに、良い変化も徐々に見え始めています。過去の【ドイツ便り】では難民統合プロジェクトについてご紹介しましたが、ここパリでは“食”を通じての異文化交流が盛ん!

まず動いたのは、家庭料理を通じて異文化交流を支援するフランスの組織グループFood Sweet Food(フード・スイート・フード)です。昨年初めて、パリで約一週間Refugees Food Festival(リフュジーズ・フード・フェスティバル)というフードイベントが開催されました。これはプロのシェフが自分の店ではないレストランのヘッドシェフを務め、一味違う料理を提供するというもの。このフードイベントで中心となり、フランス各地のレストランで腕を振るっているのがシリア難民のモハメッド・エル・ハルディさん。

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(右:モハメッド・エル・ハルディ 左:L’Ami Jeanオーナーシェフ ©Patrick Kovartik)

シリアの首都ダマスカス出身のモハメッドさんは、妻と3人の子供たちとともに地中海を渡り、2015年の年末にフランスに入国。ドイツを目指す難民が多い中、フランスを選んだ理由は「世界屈指の食の都だから」と語っています。彼はシリアで約20年間、二つのレストランの経営者およびシェフとして働き、まだまだ学びたい、働きたいという意欲があると言います。昨年に続き今年も、人気フランス料理店L’Ami Jean(ラミ・ジャン)のレストランで、オーナーシェフとともにシリアとフレンチのフュージョン料理を提供し、大盛況となりました。

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©Caspar Miskin

さらに、今年7月にはシリア難民だった女性が、パティスリーmaison aleph (メゾン・アレフ)をオープン。シリアを中心に広がる歴史的シリア地区であるレアントというエリアの名称をから、レバント菓子を提供しています。

これまでは、溢れんばかりのハチミツを使った強烈な甘さと花の香りを効かせたアラブ菓子と混合されることが多かったようです。シリア出身でオーナーのミリアム・サベさんは「故郷のお菓子はこの味とは違う」とパリに移ってからずっと思っていたそう。金融トレーダーとして働いていましたが、3年半程前に仕事を辞めてレバノンへと行き、パティスリーの修行をしました。その後パリの職業学校で資格を取り、店舗をオープンさせることができたそう。

©Caspar Miskin
©Caspar Miskin

お店には、マカロンのような小さいサイズの焼き菓子がたくさん並んでいます。糖分の甘さは冷え目ですが、ナッツ、ピスタチオ、フランス産バター、オレンジフラワーなど素材の風味を活かして濃厚な味わい。上質で品があり、ついつい手が伸びてしまいます……。

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©Caspar Miskin

育ってきた背景も母国語も宗教も肌の色が違っても、料理を介して通じ合えるものがあるということを示してくれています。“難民”という言葉で一括りにしても、そこにいるのは人間で十人十色の人生がある。家族があり、夢や目標に向かい、平和な異国で新たな人生を歩みたいと意欲的な人も多いのです。とはいえまだまだ働き自立するチャンスを与えられる機会は少ないため、シリアや難民を違った視点から見始めているパリが先陣を切って、良い変化をもたらしてくれることを期待したいものです。

【ドイツ便り】社会人でも夏休みがほしい!ドイツ式バカンスとは?

Aug.11.2017

夏休みの時期になりました。まるで学生のように聞こえますが、ドイツでは社会人でも5月から9月にかけて長期休暇を取る人が大勢います。ドイツでいう長期休暇とは通常2-3週間を指します。中には残業時間を合わせてもっと休む人もいるほどです。

 

ドイツの有給休暇の仕組み

前述したように月の半分以上も会社を去るのが普通ということは、まず会社が長期の有給休暇を認めていることになります。現にドイツ企業に勤めていると年始に今年の有給休暇のスケジュールを提出するケースが多いです。看護師などシフト制の職業となると前年末に予定を組む場合もあり。私の勤め先ではおおよその予定を2月までに出すことが求められます。幸い多少の調整は融通が利くので、後から日にち変更もできます。

ドイツの最低有給休暇日数は週5日勤務の場合、20日間(=土日を含み4週間)です。それでも58%の会社員は30日間の有給をもらっています。平均は27日間です。(2016年、COP CompensationPartner GmbH調べ)日本と異なる点は日数が多いだけでなく、完全に消化することも当たり前なところです。忙しくてその年にどうしても消化しきれないなら、翌年に持ち越すのが常識。「こんなに休んでしまったら周りに迷惑をかけてしまうのでは」なんていう後ろめたい気持ちはドイツ人にはありません。休暇のスケジュールを早めに確定することで、誰かが休んでいても仕事が回るように調整されているのです。

 

ここが好き!ドイツ人のバカンス先

日本人がハワイやグアムによく行くように、ドイツ人にも好みのバカンススポットがあります。ダントツな人気を誇るのはスペインのマヨルカ島!同じくスペインのカナリヤ諸島とクラブの多さで知られるイビサ島も名立たる旅行先です。スペイン以外にはギリシャの孤島(クレタ島やロードス島)、または地中海に面しているトルコのアンタルヤなど、暖かくて海があるリゾート地が人気です。

ドイツに住んでいておもしろいのは旅先だけでなく同じホテルにまで何度も訪問している人がいることです。私の知り合いでトルコの同じホテルに20回も泊まった人がいるのですが、飽きないことに感心しています(笑)

 

若い世代に広がる手探り旅行

「手探り旅行」とは私が勝手に作った造語ですが、旅行代理店を使わずに自分ですべてを手配して行う自己流の旅行のことです。ここでは私自身や友人の体験談を綴ります。

私は去年から主に7月を利用して夫と手探り旅行をし始めました。去年は南フランス、コート・ダジュールにある小さな村に、今年はまだドイツ人にはあまり知られていない南イタリアのプーリア地方の古い町に滞在しました。それぞれAirBnBの一軒家とレンタカーを借り、浜辺や1-2時間のドライブで行ける観光名所を巡る旅をしました。また、南フランスの宿泊先ではキッチンがあったので地元の市場やスーパーに通って自炊まで体験。フランスのお惣菜を色々試しました。

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(フランスの宿泊先は大家さんの祖父母が営んでいた元農家。)

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(イタリアの宿泊先。AirBnB用に本家の横に小さな一軒屋を建てた大家さん。)

 

旅行の計画をする際、まずは夫と大体の行先(国と地域。あとドイツ人観光客が少ない場所。笑)を決め、それからAirBnBでプール付きの物件を探す手順を取りました。プール付きと聞くと、豪華な別荘を借りるように聞こえますが、大家さんが祖父母から受け継いだ元農家だったり、大きいお庭付きの古家です。こういう場所がヨーロッパの田舎にまだまだ残っているが嬉しい!観光地の中心にいないと不安を感じる人もいるかもしれませんが、私たちはいつも大家さんにおすすめスポットや現地でおいしいレストランなどを聞き、前日の夜に明日の予定を大雑把に組み、なるべくフットワークを軽くするようにしていました。

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(イタリアの宿泊先の敷地内にあったプール。大家さん一家と一緒に利用しました。)

このような手探り旅行は他の人も行っています。例えば、飛行機が苦手な友人カップルは数年前にキャンピングカーを買い、ドイツ・オーストリア・イタリア(それもシチリア島まで)を縦断するという旅をしました。レストランの駐車場や農家の一角などで一泊しながら(ちゃんと許可は取っていますよ!)徐々に南下して行き、これはこれで毎晩どんな場所で寝るか分からないからおもしろいと思いました。このような長距離旅をのんびりできるのも長期休暇が取れるおかげです。

私としては日本社会にももっと有給休暇の完全消化が広まり、一週間以上の休暇が認められるようになってほしいです。長期休暇を終えて仕事復帰する同僚の顔はやはりリフレッシュしていますので、心と体の充電は誰にでも必要なのだと思います。

 

プロフィール
町田文
1986年生まれ、東京都出身。ドイツ・ミュンヘン在住。マーケティングの仕事をする傍ら、ドイツのライフスタイルや観光に関するライティング、翻訳を行っている。自身のウェブサイト「ドイツでハンドメイドライフ」ではドイツ語の口語表現や現地情報を発信。

【ドイツ便り】ヨーロッパが音楽で一致団結!年々盛り上がるユーロビジョン・ソング・コンテスト

Jul.21.2017

皆さんはユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest、略してESC)という歌番組をご存じですか? 1956年から続く歴史あるヨーロッパの音楽コンテストであり、国の代表歌手が歌で競い合うという内容。今年も5月にウクライナの首都キエフで行われ、ヨーロッパだけでなく、米国やオーストラリアでも生中継されたほどの人気を見せました。

ESCの概要をまとめると・・・

・欧州放送連合(European Broadcasting Union、略してEBU)が主催

・基本的にEBU加盟国(56カ国)が出場権を持つが、例外にイスラエルやオーストラリアも参加している。準決勝には46カ国、決勝には26カ国が進む。

・決勝戦は昨年、優勝した国で行われる。時期は毎年5月にあたる。

・審査員と視聴者投票で順位を決定。なお、自分の滞在国に票を入れることはできない。

・ドイツの視聴率は平均36,8%(2016年度決勝戦)と紅白歌合戦並みの国民的テレビ番組と言える。

ESCのおもしろい点は英語で歌う歌手が多い中、現地語の歌も披露されるところ。今までに聞いたことがないような歌に出会えます。例えば今年優勝したポルトガルのサルバドル・ソブラルさんも母国語で歌いました。一応、各歌の前には出場歌手の紹介ビデオが流れるため、愛について歌うことは事前に分かっていました。ただ歌詞の字幕や翻訳は出ないので、詳細は理解できませんでした。それでも繊細で感情がこもった声が皆の心を打ち、多くの票を得ることができたのだと思います。



更に音楽のジャンルは国によっても異なるので、ベラルーシが発表したフォークロア・ポップやクロアチアのオペラとポップと混ぜた楽曲もなかなか新鮮でした。ESCはまさにその国の音楽性や流行が表現される場と言えるでしょう!





歌番組に潜む政治問題

多くの政治・社会問題を抱えるヨーロッパがESCでは平和に音楽で一致団結する裏腹、出場国同士の揉め事も起きてしまうことがあります。

今年のESCがキエフで行われたのは去年、ウクライナ代表のジャマーラさんが優勝したためです。彼女は自分のルーツを歌に表し、絶大な歌唱力と共に観客を圧倒させました。音楽にあまり詳しくない私も当時テレビで見て、きっと彼女が優勝候補に入ると勘づいたぐらいです。ジャマーラさんは今でもロシアと領土問題を抱えているクリミア半島出身です。彼女の家族はタタール人で、祖祖母は1944年のスターリン政権時代にクリミアから中央アジアに強制移住させられました。そのため、ジャマーラさんは1983年にキルギスで生まれ、一家が故郷に戻ることができたのはその後になります。



歌詞で「ロシア」という言葉が出ることはありませんが、対ロシアの内容が優勝にまで上り詰めてしまうことはロシアにとってはおもしろくない結果だったことでしょう。

ジャマーラさんの件とは直接関係ないのですが、今年のESC決勝戦がウクライナの首都キエフで行われることになり、ウクライナとロシア間であるトラブルが起きました。それはロシア代表として出場するはずだったユリア・サモイロヴァさんがウクライナの入国許可を得られず、ロシアが怒って出場を拒否、それだけではなくロシア内での番組放送も取りやめたことです。サモイロヴァさんのビザが下りなかった理由は現在、クリミア編入問題を抱える中、2015年にロシアを通じてクリミア半島でコンサートを行ったため。その時の入国がウクライナ側からすると違法なので、サモイロヴァさんには3年間のウクライナ入国禁止令が下りました。この件に関してはロシアだけでなくESCもウクライナに例外の許可を認めるよう説得を試みましたが、ウクライナの意志は固く、結果ロシアが出場できないことになってしまったのです。

歌番組に政治問題を絡めることは一体どこまで正しいのか悩みどころですね。

 

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町田文
1986年生まれ、東京都出身。ドイツ・ミュンヘン在住。マーケティングの仕事をする傍ら、ドイツのライフスタイルや観光に関するライティング、翻訳を行っている。自身のウェブサイト「ドイツでハンドメイドライフ」ではドイツ語の口語表現や現地情報を発信。

【パリ便り】ファッション業界“サステナブル”の先駆者、スニーカーブランド『Veja』

Jul.04.2017

昨今、フランスのファッション業界のキーワードとして“サステナブル”や“エシカル”を耳にする機会が増えました。

ラグジュアリーブランドの中でも、動物愛護を主軸に成長を続けてきたステラ・マッカートニーは海洋ゴミから生地を生成する新たな取り組みを始め、イギリスを代表するブランドであるヴィヴィアン・ウエストウッドも“必要なものだけを買い、長持ちさせること”を長年提議しています。

ラグジュアリーからカジュアルブランドまで、環境へ配慮した製造へと乗り出すブランドがますます増えている印象ですが、ファッションと環境問題を結びつけた先駆者は、フランスのブランドだと言われています。それがスニーカーブランドの『Veja(ベジャ)』です。

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Vejaは2005年に二人のフランス人男性、フランソワとセバスチャンによって立ち上げられました。長年の親友であった二人はともに大学で環境開発を学び、ニューヨークの銀行でインターンを経験します。しかし、「マーケティングでは世の中は良くならない」と考えた二人は1年間世界中を旅することに。

左がセバスチャン、右がフランソワ

左がセバスチャン、右がフランソワ



ブラジルで出会った家族経営のオーガニックコットンやゴム農家の人々に感銘を受けたと言います。「アマゾン奥地でパームツリーを栽培する彼らと、中間業者を介さず直接取引をすることで、価格は一般のものより安く、現地スタッフにはより高い報酬を支払うことができる。ゴム農家に関しては、通常は採集後に加工業者に依頼するが、農家が採集から加工まで請け負うことで高い報酬と人材を生み出すことに繋がる。天然ゴム農家の方が高い報酬を得られれば、現地の人々は家畜の飼育や木材利用のための森林伐採など、森林破壊に繋がる仕事を選ばなくなる」。とセバスチャンは教えてくれました。


現在、約320を超える家族経営の事業者から毎年3万ポンド(約13.5トン)を超えるフェアトレードのコットンを輸入しています。

ブラジルで一般的に食されているティラピアの皮を原料にした革や、100%再利用のペットボトルからポリエステルを抽出するなど、年1〜2回新たに発表されるモデルも全てエコフレンドリー。

広告宣伝費は不要と考え、立ち上げから12年間一切広告はうっていません。口コミで広がり、現在フランスをはじめとするヨーロッパの百貨店やせレクトショップ、日本では新宿伊勢丹百貨店などで取り扱われいます。「“サステナブル”だから購入するのではなく、デザインがいいから欲しいと思ってもらえる商品作りをモットーにしている」と語るように、コンセプトを全面に押し出していないのも人気に火がついた理由の一つかもしれません。

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7年前には、パリ10区にコンセプトストア『Centre Commercial(サントル・コメルシアル)』をオープンさせ、Vejaのコンセプトと同じく、環境への配慮を第一に掲げたブランドを集めています。

「Vejaを立ち上げた12年前に比べると、マーケットは変わっている。消費者は安価で質の悪い商品にお金を費やすことには飽き、背景を含めて良質なものを求めるようになってきた。美しい花を咲かせるよりも、強くて太い根を張らせることこそがVejaの使命。僕らの旅はまだまだ始まったばかり」。

VejaとCentre Commercial、そして各業界へ、“サステナブル”の根がどのように広がっていくのか注目です。

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【パリ便り】アフリカブーム到来!?火付け役となったのはヴィンテージショップLe Marché Noir

May.24.2017

前回のパリ便りでは、チャリティと雇用創出を目的としたショップ『BIS』をご紹介しましたが、パリには他にも社会貢献に力を注ぐヴィンテージショップが数多く存在します。なかでも、マレ地区で2016年5月にオープンした『Le Marché Noir(ル・マルシェ・ノワール)』は今最も勢いのあるお店。

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コンゴ出身のオーナー兼バイヤーのAmah(アマ)さんは、ここパリでアフリカ文化を発信し続ける中心的人物。自身が年に数回アフリカへと渡り、現地で古着の買い付けを行っているそう。店内はアフリカの伝統的な民族衣装や骨董品が飾られ、異国情緒溢れる雰囲気。テーマは“イギリスの植民地だった20世紀初頭のアフリカ”とのことで、随所にアールデコ様式の装飾も見受けられます。

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洋服、靴、バッグ、アクセサリーがメンズ・レディースと種類豊富に陳列されている品々は、清潔で裁縫のほころびもなく良質です。実は、アフリカで買い付けを行っているものの、もともとはフランスをはじめとするヨーロッパ各国から寄付として送られた古着。本来であればアフリカへと運ばれた後、現地の商人が露店で販売をするのが流通ですが、高値が付いて現地人の手にはほとんど届いていないのが現状だそう。そんな事態を打破すべく、Amahさんは現地商人から直接買い付け、パリへと輸入。物と経済の循環を目指し、Le Marché Noirを立ち上げたのだとか。

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12歳までトーゴ共和国で過ごし、その後フランスに移り住んだというAmahさん。Le Marché Noir以外にも、アートディレクターとしてスタイルブック制作などのプロジェクトに携わっています。フランス最大規模のデパートGaleries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット)では今月から、“Africa Now”と題したアフリカンモードをコンセプトに商品を展開中。これを取り仕切ったのも、Amahさんなのです。

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2017-18年秋冬コレクションでは“多文化主義”を掲げて、多国の民族衣装の要素をミックスさせたコレクションを多く目にしました。デザイナーの多くは「ファッションには国境も壁もない」と口を揃えていたのが印象的です。昨年のブリティッシュ・ファッション・アワードのヤング部門でグランプリに輝いたのも、アフリカ系イギリス人のWales Bonner(ウォールス・ボナー)。今年アカデミー賞作品賞を受賞したのも、アフリカ系アメリカ人をテーマにした映画『ムーンライト』でした。

 

パリでひしひしと感じるアフリカブームは緒に就いたばかりで、まだまだ続きそうな予感。ニューヨークなどの大都市のファッションやショップが数多く混在する東京都心ですが、次なるブームに“アフリカ”が名乗りをあげるかも!?パリでのアフリカ文化の発展も、引き続き注目したいと思います。

 

Le Marché Noir
18 rue Perree, 75003 Paris
営業時間:8時〜22時
http://www.marchenoir.co/

 

【ドイツ便り】難民だって仕事がしたい!ドイツの難民統合プロジェクト

May.08.2017

皆さんは最近、ドイツと聞いたら何を思い浮かべますか?政治関連で関心が高まっている話題と言えば難民対策でしょう。特に2016年はドイツの亡命申請者数が74万5545人を記録し、注目を浴びました。2017年に入ってから3月まで申請を出した人数は6万157人と、今のところ去年の8%に収まっています。(ドイツ連邦移民・難民庁調べ)

亡命申請が済んだら、次にドイツ語の習得、そして仕事探しが成人難民が辿る社会統合のステップとなってます。ドイツにやってくる難民のほとんどは母国の内戦や経済危機が終わってもドイツに残るだろうと政府は推測しているため、自立した生活を送れるように手助けをする必要があります。(ドイツに入国してから職に就くまでには少なくとも2年かかってしまいますが。)

さて、2016年9月の時点では34万6千人の難民が無職でした。(Focusオンライン版調べ)その内、約半分は難民の中でも割合が多いシリア、アフガニスタン、イラク、エリトリア、イラン、ニゲリア、パキスタン出身です。無事に就職できた人は主に清掃、物流、倉庫管理、調理、販売、オフィス事務の仕事をしています。

ドイツ政府はシーメンス、オペル、フォルクスワーゲンなどの大手企業とも話し合い、積極的に難民を職員もしくは職業訓練生として受け入れる対策を取り始めました。それでも約35万人に仕事を与えるのはいくら大手企業でも難しいですよね。幸い、ドイツには難民の後ろ盾をしてくれる民間の団体や小企業もたくさんあります。小さい枠の中で興味深いプロジェクトが立ち上がることがあれば、母国で学んだことをドイツでも発揮できるように後押ししてくれる企業もあります。以下、3種の難民の就職と社会統合の成功例を紹介します。

 

  • ベルリンのホテル・ウートピア
Prinzip Heimat e.V.というドイツ人女性4人が立ち上げたホテルプロジェクト。2018年にベルリンでホテルを開館し、3分の2の従業員を難民で形成するという社会事業ビジネスです。ホテル名はHotel Utopia(ホテル・ウートピア、ドイツ語風読み方)。難民におもてなしをさせることによって、社会の隅ではなく中心に立たせることを目的としています。

実は隣国オーストリアの首都、ウィーンには既にこのようなコンセプトで経営されているホテルが存在するのです。Hotel Magdasという宿泊施設ではなんと14か国から来ている従業員が一緒に働いています。立地もコストパフォーマンスも良いので、私もいつか泊まってみたいです。



Hotel Utopia from Katrin Elsemann on Vimeo.

(ホテル・ウートピアのコンセプトVR。英語の字幕付き。)

 

2)フランクフルトのStitch by Stitch

ドイツのファッションブランドのサンプルや小規模のコレクションを作成するStitch by Stitchは2人のドイツ人女性が作り上げた仕立屋工房です。縫製や仕立ての経験が豊富な難民を雇い、言語力がまだあまりなくても手に職を与えることで社会的自立を目指しています。また、ドイツではEU圏外で取得した学校の卒業証明書などが認められないケースがあります。証明書の不認可は難民の仕事の選択を更に狭めてしまっていますが、この仕立屋工房では書類ではなく、経験を重視し、小さなチームで協働しているのです。若い難民には仕立ての見習いとして職業訓練やインターンシップをする機会も与えています。

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©Stitch by Stitch

ドイツでは難民に社会貢献をしている企業及び団体に賞を与えている政府機関や財団もあります。ホテル・ウートピアの開館準備をしているPrinzip Heimat e.V.はAct for Impact(社会事業支援をしているボーダフォン財団と社会起業家アカデミーが与える賞)を優勝、Stitch by Stitchはヘルティー財団(Hertie Stiftung)が与えている「統合賞」を受賞しました。このような賞にはもちろん賞金も付いてくるので、それぞれのプロジェクトの経済的支援にも繋がっています。

 
  • 元シリア難民がワイン女王に
2016年8月にドイツで話題になったニュースがあります。ラインラント・プファルツ州、トリーアで難民女性のニノルタ・バーノさん(26)が同地方の「ワイン女王」に選ばれたのです。ドイツでは外国人が歌番組やモデルコンテストなどで優勝することは珍しくないのですが、難民がワイン女王になったのは初めてのこと。難民のイメージを明るく取り上げるニュースに心がほっこりした人も多かったのではないかと思います。

バーノさんはシリアの中でも少数派のキリスト教徒。2012年に姉と共にドイツへ逃亡し、まずはドイツ語を習得しました。シリアで学んでいた法学もドイツで挑戦してみたものの、法律の違いがあるため一から勉強しなければならなかったので、大学を中退。ワイン祭でアラブ語の通訳などをしているうちに、ワイン造りに興味を持ち、学び始めたという経歴を歩んでいます。現在はシリアに残した家族も渡独し、皆ドイツで暮らしています。


©ロイター/Ralph Orlowski

難民の社会統合はこれから10年、いや30年から50年もかかるドイツの壮大な挑戦だと私は推察します。難民を受け入れるドイツは難民と共に成長していく道を選びました。しかし、難民から見たら行政機関の処理には時間はかかる、言語習得と仕事探しには時間も労力もかかるー残念ながらドイツにやって来てもいくつもの壁を乗り越えなければなりません。

締めくくりにミュンヘンでジャズバーを経営しているオーナーがニュースレターに書いた一言を和訳します。コンサートのプログラム以外に政治的なテーマも取り入れているので、いつも興味深く読んでいます。

「私と難民にはたった一つの違いがある。私は運がよく、モガディシュ、パルミア、ガザなどではなく、ミュンヘンに生まれることができた。私はくじ引きで金賞を当てたが、そのために特別な努力はしていないし、取るにふさわしいこともしていない。ただ、自然と起きたことだ。」

難民だって私たちと変わらない人間。ただ平和に暮らしたいだけ。彼らの困難を少しでも楽にしてくれる人には拍手を送ると同時に、私自身も寄付やボランティアをしたことはありますが、もっともっと貢献することを目標としています。

 

 

プロフィール
町田文
1986年生まれ、東京都出身。ドイツ・ミュンヘン在住。マーケティングの仕事をする傍ら、ドイツのライフスタイルや観光に関するライティング、翻訳を行っている。自身のウェブサイト「ドイツでハンドメイドライフ」ではドイツ語の口語表現や現地情報を発信。

【ドイツ便り】つい行きたくなってしまう!付加価値のあるフリーマーケットとは

Apr.05.2017

きっと誰でも一度は行ったことがあるフリーマーケット。私が初めて行ったのは高校生の時です。晴れた代々木公園でTシャツやアクセサリーを買った覚えがあります。その後はドイツでも週末に大きな広場で開かれる蚤の市を何度か訪れました。

しかし近年、ドイツではフリーマーケットの差別化が進んでいる傾向が見られます。青空の下で開催?いや、室内の市場もあります。良いものに出会いたいなら早起きが必須?いや、開催時間が午前からだとは限りません。それではどんなフリーマーケットがあるのでしょうか?

1)夜遊び感覚で訪ねる「夜のフリーマーケット」

Nachtkonsum(ナハトコンズーム)とはドイツ各都市で夜に開催されるフリーマーケットの名称です。イベント会社0049 Projekt GmbHが主催者で、デュッセルドルフ、ケルン、ミュンヘンなどの7都市で定期的に行われています。場所は改装した元工場のホールなど、広く使え、あえて洗練されすぎていない所を選択。17時にオープンし、23時までライブもあれば、バーも開いているので夜遊びとショッピングを統一したコンセプトが若い世代に支持されています。

出店したい人はホームページで予約し(2m²から。1m²あたり約11-15ユーロ)できます。ただ、Nachtkonsumは他の市場と違って、お客さんは3ユーロの入場料を入口で支払わなければなりません。

Nachtkonsum1 Nachtkonsum2
©0049 Projekt GmbH

 

2)隣人同士、一致団結!「お庭のフリーマーケット」

春から秋にかけてミュンヘンでは各地区で「お庭のフリーマーケット」(Hofflohmarkt)が開催されます。お庭とはまさに住んでいるマンションの中庭や入口を指し、指定された日に指定された地区の住民が自分たちの敷地内でフリーマーケットを行ってよいことになっているのです。

企画者はStadtfavoritenというミュンヘンのオンライン・ガイドなどを運営している方で、この種のフリーマーケットはミュンヘン以外の都市でも行われるようになりました。

ルールはいたって簡単。大家さんもしくは管理人さんの許可を得た後にウェブサイトから登録し、15ユーロを払えば何人でも参加できる仕組み。一応、歩道などには出ないように、と注意書きされていますが、皆さん気にせず出店しています(笑)

私がお庭のフリーマーケットを好きな点は人混みが多いマーケットと違ってのんびり買い物ができる点です。また、一軒見たら次の「お庭」まで少し距離があるので、散歩しながら楽しめます。場所によっては出店者の手作りケーキも食べさせてもらえるから嬉しい!

Hofflohmarkt1
Hofflohmarkt2
ドイツには他にも人気のファッションブロガーが出店する「ブロガー・フリーマーケット」など、色々な種類の蚤の市が存在します。それぞれが差別化を図り、特別な企画を立てるので、商品がたとえ「ただの使い古したもの」でも一つのイベントとしてつい足を運びたくなります。さて、4月からまたフリマ巡りを始めるぞー!

 

プロフィール
町田文
1986年生まれ、東京都出身。ドイツ・ミュンヘン在住。マーケティングの仕事をする傍ら、ドイツのライフスタイルや観光に関するライティング、翻訳を行っている。自身のウェブサイト「ドイツでハンドメイドライフ」ではドイツ語の口語表現や現地情報を発信。

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