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【パリ便り】刑務所出所者を積極的に雇用。チャリティとモードが出合うヴィンテージショップ『BIS』

Mar.18.2017

歴史を重んじ、古き良きを大切にするフランスのメンタリティは、ファッションにも現れています。使い古されたセカンドハンドの古着から、年代物の希少性の高いアンティークアイテムを揃えたショップ、専門業者が出店する週末の蚤の市など、パリはヴィンテージの宝庫。特にアーティストやクリエイターが多く集まる地として知られるマレ地区には、独自のコンセプトを持ったヴィンテージショップが数多く存在します。

そんな中で、2013年のオープン以来パリジェンヌや業界人に愛されているのが北マレに店を構える『BIS(ビス)』です。

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120平米の店内には約1500品の古着が並び、レディース・メンズ・キッズコーナーが設けられ、靴や帽子といったアクセサリーも揃っています。古着屋らしい雑多な印象ではなく、ミニマルですっきりとしたモダンな雰囲気。価格は3ユーロから200ユーロ程度と幅広く、中には有名ブランドの高級品も。

毎日約300着の新しい商品が到着するとあって、足繁く通う常連客も多いのだとか。しかし、BISが人気を博す理由はアイテムや店内だけでなく、“チャリティ×モードの交差点”と掲げるコンセプトにこそあるようです。

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BISに並ぶ商品は慈善団体に寄せられた寄付品。年間350万着も集まる洋服の中から、状態の良いものを選別し、BISのアトリエで洗浄・補修して店頭に並びます。アトリエとブティックには数名の正社員のほか、常時15人ほどの契約社員が勤務しているという。

最長1年間の契約社員として受け入れるのは、刑務所出所者や長期失業者、学歴が足りず職に就けない若者など。組織での働き方や社会のルールを身につけ、社会復帰を助けることが一番の目的だと言います。

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BISの店名は、ラテン語の“連帯”という意味から引用。アイテムの新旧や懐具合に関係なく、誰もがモードを楽しむための連帯を意味します。さらに、社会的に困難な立場に置かれた人々の雇用創出にも力を入れており、社会復帰を助けるための連帯にも繋がっているのです。

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良き連鎖は従業員からお店へ、お客さんへ、そして社会へと影響を与えパリの街を活発にします。昨年にはパリ市内に2店舗をオープン。街の活性化と雇用創出、モードを楽しむフランス人のメンタリティは時代を超えて連なろうとしているようです。

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BIS
7 Boulevard du Temple 75003 Paris
19 Rue Lamartine 75009 Paris
営業時間:10時〜19時(日曜定休日)
http://www.bisboutiquesolidaire.fr/bienvenue

 

 

【パリ便り】勤務時間外は完全オフラインに!業務メールを無視していいフランスの新法

Feb.10.2017

2017年1月1日、フランスで新しい法律が施行されました。
「オフラインになる権利」と呼ばれる新法は、フランスの労働者は勤務時間外に業務メールを見なくてもいいという内容。従業員50人超の企業には、従業員が業務メールを送受信してはならない時間帯を明記する行動規範の策定が義務付けられます。

これにより、退勤後やバケーション中などは一切業務メールを無視しても咎められず、本当の意味で仕事から解放されるわけです。「勤務時間外にも業務メールを確認して返信するべきというルールは強迫観念のようにつきまとい、残業代を受け取っていないうえに、ストレスや燃え尽き症候群、睡眠障害、家族関係の問題を起こしかねない」と主張する人が多かったのだとか。

確かに、バケーション中旅先で羽を伸ばしてリラックスしている時に業務メールを受け取ると、一気に現実に引き戻されます。それが深刻な内容ならなおさら……。

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周りのフランス人を見ていると、彼等はオンとオフの差がものすごく激しい性分だと日頃から感じます。

日本人であればプライベートの時間に同僚と飲みに行って仕事の話をするというのは度々ありますよね。フランス人にそれを言うと「オフタイムに仕事の話なんて!」ととても信じられないというリアクションでした。

仕事の話をするとしたら接待に限りますが、これもフランス的ルールが存在します。
接待のためにディナーに誘うのはご法度で、ランチの2時間程度と決まっているのです。ディナーに誘うということはプライベートで付き合いたいという意思表示であり、たとえご馳走したり手厚い接待を行っても、ビジネス上でのお返しが来ることは期待できず、日本人のように“借りを作る”という考え方は通用しないのです。

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サルコジ元大統領の不倫、再婚などのスキャンダルが報道された時もフランス人は口を揃えて「大統領がオフタイムに何をしてようが、プライベートは関係ない」と言っていたそう。
日本とのオン・オフの考え方の違いが顕著に表れている例ではないでしょうか。

また、フランス語には友人や恋人を意味する単語にもami(アミ)やcopain(コパン)と関係性によって分けられています。心から信頼できる関係はami、遊び仲間の一人という軽い関係ならcopain。さらにこれら単語にpetite(プティ)がつくとさらに細かく分けられるなど、関係性や物事を白黒はっきりさせるメンタリティが根付いているようです。

完全にオフラインになることが許される新法は、労働者にとっては喜ばしい内容ですが、バケーション中の本人にしか処理できない業務や顧客とのやり取りなどが発生した場合どうなるのでしょうか……。利用者側に立った時、「担当者はバケーション中で連絡が取れません」と言われて納得できるのか疑問です。

新しい法律が施行されたり取り止めになったり、案外法律をコロコロ変えるフランス政府なので、今後この法律が社会全体にどのような影響を与えるのか、見守りたいと思います。

 

【パリ便り】廃棄食材でフルコースディナーを作る異色レストラン『Freegan Pony』

Jan.03.2017

古き良きを大切にしながらも、時代を嗅ぎ取り独自の進化を遂げるパリ。
表面的なことよりも、情緒や風情を重要視するユニークな美意識を持つフランスは、アメリカやアジアとはまた違ったアイディアで私たちを魅了してくれますよね。

そんなリアルなパリのムードやトレンドの中から、日本でのビジネスや企画のアイディアに刺激を与えてくれそうなトピックスを、Landerパリ支部代表のELIEが毎月お届けします!

paris1 まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物、いわゆる“食品ロス”はフランスでも関心の高い社会問題。フランスでは年間約700万トン(2015年度)という膨大な食品が廃棄されています。これを金額に換算すると、年間で1兆6000億〜2兆6700億円が無駄にされているとL’express誌は報じていました。

フランス政府は2013年に、食品廃棄量を2015年までに半減させるという目標を打ち出し、今年5月には世界で初めて、大手スーパーマーケットがまだ食べられる食品を廃棄処分することを禁じる法律が可決されました。
この法律により、店舗の面積が400平方メートルを超えるスーパーマーケットは、賞味期限切れで販売できなくなった食品を処分するのではなく、慈善団体に寄付するか、家畜の飼料や肥料に転用するよう義務付けられたのです。

paris1 法律制定後、不要になった食品の配送を行う流通業者や、福祉施設などへ提供するフードバンク団体が新たに誕生しました。なかでも注目を集めているのは、パリ北部の幹線道路高架下でフルコースディナーを提供する非営利団体『Freegan Pony』です。

paris1 パリ近郊の生鮮食品市場から売れ残った野菜や果物を引き取り、ベジタリアン料理に変えてしまう異色のレストラン。路上に捨てられている廃棄物から衣食住をまかなう反社会主義(Freegan)の思想に基づき、その名が付けられたそう。
団体に所属する職員や、ボランティア参加者、時には有名シェフも無償で参加し料理を振る舞っています。不定期で週2〜3日の営業、事前にSNSを通じて営業日が告知されますが、毎回わずか1時間ほどで全60席埋まってしまう盛況ぶり。
メニューはその日の朝入手できた食材によって決められ、値段はなし。お客がそれぞれ支払える額を提示するという仕組みを取り入れています。

paris1 日本の食品ロスは年間約632万トン(2015年度)。大手食品メーカーが賞味期限を伸ばすために製造方法の見直し・改良を行ったり、食べ残しが作法である中華料理のお店が多い横浜も、食べ残しを持ち帰るドギーバッグを推奨するなど「食べきり協力店」事業に取り組んでいるといいます。店側も捨てる量を減らせるとともに、片付けにかかる時間や手間といった人的コストが省けるというメリットも。

世界の中でも率先して食品ロスの問題に取り組むフランス。国際的にも重要課題として位置付けられ、国連計画では「2030年までに小売り・消費レベルにおける世界全体の1人当たりの食料の廃棄を半減させ、食品ロスを減少させる」という目標が掲げられました。

環境省が今年3月に行った全国調査では、全食品ロスのほぼ半分の約300 万トンは日本国内の家庭から出ていると推計しています。たかが食材、されど食材。私たち一人ひとりの食卓も世界に繋がっているのです。

パリ支部のコンテンツ制作

Dec.25.2016

パリ支部のコンテンツ制作事例をご紹介します。

ファッションブランドMaison de Beige様のWebメディアでパリの旬な情報をお届けしています。
ぜひご覧ください。

▼フランスで活動する工芸作家の作品を集めたコンセプトストア「EMPREINTES」
http://maisondebeige.jp/culture/paris_vol1.html

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Paris 〜マダムのおしゃべり

Sep.12.2016

ファッションの都なのに、フランス人にとって身なりにお金をかけるのはこの上なく「ダサい」ことだそう。
女性もスッピンが一番。じゃあどんなことがカッコイイのか?
それは「知性があること」らしい。
ほー!オシャレはしたいけど、知性が一番評価される価値観は、いいね。
そういえば、サンローランのショルダーバッグを持って蚤の市に行ったら、お店のマダムが

「サンローラン?いくらしたの?まあ、高いわね~!サンローランやCHANELやディオールなんて高くなりすぎて、中国人しか買えないのよ!」

みたいなことを言っていた。
皮肉屋でおしゃべりなフランス人に、ちょっと馬鹿にされたんだろうな。

印象的だったのは、ルーブル美術館近くのセーヌ川沿いで静かに自分の小さな絵を売っていた初老の女性との出会い。
パリの有名なお店や風景がとても可愛く描かれていてつい立ち止まってしまった。
女性はとても簡素な出で立ちで物静かな雰囲気だったので、絵が無ければ彼女には気が付かなかったかもしれない。
お土産に絵を一つ選ぶと

「どこから来たの?」
「日本から」
「そう、昔日本に言ったことがあるわ」
「どこに行ったの?}
「日本全国」
「全国?すごい」
「クラシックバレエダンサーだったの、それで世界中いろいろなところにいったわ」
「素敵!昔バレエダンサーで今は画家なんだ。あなたはアーティストだね。」
「ふふふ、メルシー」

静かな笑顔と美しく深いしわ、いたずらっぽい瞳がキラリ。
あんな女性になりたいな、と思った。

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Paris 〜いつもの日常こそが抵抗の証

Sep.11.2016

滞在中はパリ支部代表のELIEにパリを案内してもらったり、フランス人の価値観や日本との違いについて話し込んだり、有意義な時間を過ごせた。

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フランスとテロの問題は根深く簡単に解決するようなものではない。
植民地化や移民政策など長い長い歴史が複雑に絡み合っている。
テロに対するフランス人の態度は普段通りに生活することが今のところ一番の対抗であるようだ。
別の知人に聞いたのは昨年の同時多発テロの翌日も勤務先のレストランは普段通りに営業し、スタッフたちはここで閉めたらテロに屈することだとオーナーに鼓舞されたという。

実際のところ街を歩いていると、迷彩服のアーミーが銃を持って見まわっていたり、警察がところどころで目立つ以外は異常な雰囲気を感じることもなく、観光客もそれなりにいるし人々はリラックスして過ごしているように見えた。

つづく

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Paris 〜驚きのイミグレーション

Sep.11.2016

8月、Landerのパリ支部代表に会いにパリへ行ってきました。
一連のテロによる治安や情勢など、実際は現地の様子はどうなのかも確かめたかったのです。

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明け方にシャルル・ド・ゴールに到着。

なんと驚くほど簡単にイミグレーション通過・・・
今まで色んな国にいったけれど、一番早かったかも。
さすがに今のフランスは厳しいだろうと覚悟していたので口あんぐり。
これじゃあテロリストも入りやすいんじゃなかろうか?と一抹の不安がよぎる。

空港からはサンジェルマン地区のホテルまでタクシーで移動。

朝5時にホテルについてしまうがチェックインは15時から。
運が良ければアーリーチェックインできるだろうと気楽に向かう。
そして本当に運良く部屋がすでに1室空いており、到着してすぐチェックインできた〜!
もちろん追加料金なし。

こういうところ海外は本当に融通が効くんですよね。
日本は・・まあ、真面目すぎ&個人の裁量範囲が狭いからこういうことは期待できないデス。

到着早々からフランス人の色々な面を垣間見れた気がした数時間でした。。。つづく。

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